TECHNICAL JOURNAL

Jw_cadが落ちて図面が消えたとき|自動保存ファイル(.jw$)とバックアップ(.BAK)から戻す

パソコンとバックアップ用ドライブのイメージ

パソコンとバックアップ用ドライブのイメージ(AI生成)。画面は説明用の表現で、Jw_cadの実操作画面ではありません。

「作図の途中でJw_cadが固まって、保存していなかった図面が消えた」

「別の図面を開いたつもりが、上書き保存してしまった」

どちらもひやりとしますが、Jw_cadには初めから2つの保険がかけてあります。設定を変えていなければ、たいていの場合は少し前の状態まで戻せます。ただし、戻す前にパソコンを触りすぎると、その保険が消えてしまうことがあります。

この記事では、Jw_cadの「自動保存ファイル」と「バックアップファイル」の違い、どこにできるのか、どうやって戻すのかを順にまとめます。

Jw_cadの保険は2種類あります

名前が似ていますが、できるタイミングも中身も別のものです。

自動保存ファイルバックアップファイル
いつできる決めた時間おきに自動で上書き保存したときに
中身その時点の作図内容上書きする前の図面
拡張子.jw$.BAK(数によって.BK2〜.BK9も)
役に立つ場面固まった・電源が落ちた間違えて上書きした

つまり、落ちたときは自動保存ファイル、上書きしてしまったときはバックアップファイルを見る、と覚えておけば迷いません。

自動保存ファイルは、図面と同じフォルダにできます

自動保存ファイルの名前は「【自動保存】図面名.jw$」です。まだ一度も保存していない無題の図面なら「【自動保存】.jw$」になります。できる場所は図面の開き方で変わります。

環境設定ファイルで保存先を指定している場合は、そちらにできます。社内で設定を配っている場合は、一度確認しておくとよいところです。

ここで大事なのが順番です。Jw_cadを再起動する前に、まず自動保存ファイルがどこにあるかを確かめてください。特に無題の図面だった場合、再起動してそのまま作図を続けると、次の自動保存で同じ場所の同じ名前が上書きされてしまいます。再起動したら、まず基本設定でオートセーブ時間を長め(60分など)にしてから、下の手順を行うのが安全です。

ノートパソコンの画面を見ながら、保存されたファイルを確かめている様子

自動保存ファイルから図面を戻す手順

.jw$ のままでは開けないので、拡張子を .jww に変えます。Jw_cadの中にその機能があります。

あとは普通に「開く」で開けます。開いたら、そのまま作業を続けずにまず「名前を付けて保存」で正しい名前を付けてください。表示や手順はJw_cadの版によって多少違うことがあります。

上書きしてしまったときはバックアップファイル

バックアップファイルは、上書き保存のたびに上書きする前の図面として自動で作られます。基本設定の「一般(1)」タブにある「バックアップファイル数」で、いくつ残すかが決まります。Jw_cadのヘルプでは次のように決められています。

戻し方は自動保存ファイルと同じで、「ファイル名変更」で拡張子をjwwに変えます。ただし同じフォルダに同じ名前の図面があるので、ファイル名も別の名前に変えてください(例: 「平面図_BAK復元.jww」)。元の図面を消してしまわないためです。

なお、バックアップファイルは上書き保存した回数ぶんしかさかのぼれません。「おかしい」と気づいたら、それ以上保存を繰り返さないことが先決です。

設定を先に見直しておく

いざというときに保険が効くかどうかは、普段の設定で決まります。メニューの[設定]-「基本設定」-「一般(1)」タブで、2か所だけ見てください。

「ファイルが増えて邪魔だから」と0にしてある、という話は現場でときどき聞きます。消すのはあとからでもできますが、無いものは戻せません。

私達の現場から

私達の現場でも、Jw_cadが固まったという声は年に何度か出ます。そのときに最初に聞くのは「まだ何か保存しましたか」です。慌てて再起動して作図を続けてしまうと、せっかくの自動保存ファイルが新しい内容で上書きされてしまうことがあるからです。

いまは、新しいパソコンに環境を入れたときにオートセーブ時間とバックアップファイル数を必ず確認するようにしています。あわせて、図面そのものはNASに置き、ローカルの作業フォルダだけで持たない決まりにしています。保険は1つではなく、重ねておくほうが結局は早く復旧できます。

図面のやり取りやCADまわりのパソコンで困ったことがありましたら、お気軽にご相談ください。

まとめ

参考リンク


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