造作図面
過去の作図集
プラス要素としまして下記資料戴けますと助かります。
○工事内訳書(別途工事範囲の確認)
○モデルルームの資料
○過去の作図資料
作図納期、作図価格は内容により大幅に変わりますのでお問い合わせ下さい。
造作工事とは
内部の大工が行う工事のこと。仕上の手前の工事だけでは無く、
仕上そのものも大工が行う場合もあります。
木造住宅だけではなく、マンションや店舗のリフォーム、
その他、スケルトン渡しの物件の内部工事でも行う重要な工事です。
主に使用する、下地材、仕上材の木材は俗に言う「生き物」なので、
材料の特質であるソリ、ネジレ、を知った上でその特質に合った
材料、材種の選択が必要になり、使用する場所によっても特性を考慮して選定を行います。
この木材の加工、組立てには、豊富な知識と経験による高い技術が必要な職種になります。
昔からイメージされる「大工さん」と呼ばれる、木造住宅建築の職人にもっとも近い職種です。
日本で古くから使用されてきた建築材料である木材には、杉・桧・栂などが有名ですが
その他、多くの種類が有りそれぞれに、特質や特性があります。
簡単にその3種を解説しますと。
杉(スギ)
日本固有種。本州北端から屋久島まで自生する。
また北海道各地にも広く造林されている。
主に住宅の柱材として利用されるほか構造用合板としてや集成材としても利用される。
桧とともに日本で最もよく用いられる建築材です。
産地の名を取り、秋田杉、吉野杉、日光杉、天竜杉、屋久杉(縄文杉)などが有名。特に秋田杉は、
青森ヒバ、木曽桧と共に日本三大美林の一つに数えられています。
学名のクリプトメリア ジャポニカには「隠れた日本の財産」と言う意味があります。
桧(ヒノキ)
ヒノキは日本と台湾にのみ分布する。日本では本州中部(福島県)以南から九州まで分布する。
寺社建築をはじめ高級建築材として使われるほか、造作材、家具材、建具材、曲物材など幅広く用いられています。
日本が世界に誇る優秀な木の代表。世界の針葉樹の中で最も優れた材であると言われています。
杉とともに日本で最もよく用いられる建築材ですが、特に木曽材、吉野材は高級品として人気が高いです。
栂(ツガ)
日本の本州中部から屋久島にかけてと韓国の鬱陵島に分布する。
現在では、国産栂に変わり、米栂(北米産)が代変品として多くの建築材料に使われていて防腐土台は一般住宅の必需品になっています。
マンションの和室の造作材や下地材など多くの造作現場で使用している。
上記も含め、各種木材は材種によりその特性が全く異なります。
伝統と経験により培われてきた材料の特性を考慮したうえで、
木目、ヤニ、節、を考慮し仕上がった形のイメージを具現化するためには、
深い知識と多くの経験が必要とされます。海外から見ても多くの人が、
日本の職人といえば「大工」をイメージすると思います。
日本を代表する職人技を習得するには努力と経験が必要ですが、
仕上がったときの日本建築独特の温かみを表現できるのは造作大工ではないでしょうか。
造作工事の手順
造作工事がどのような手順で進められるか解説します。
一般的に、壁→床→天井→仕上材、となるのですが。
マンションや特殊な工事によっては、床→天井→壁など順番が変わる場合があります。
壁の造作工事
上棟後、屋根や断熱材を取付し、内部に雨水の侵入が抑えられた段階で
壁の造作工事に取り掛かります。
設計図に合わせ、壁の下地となる間柱を建て胴縁を組みあげます。
次に給排水設備や電気設備の配線や配管を固定します。
内部に隠蔽する区分の工事はこの段階で、処理します。
天井の下地組を終えた後に、
壁のプラスターボードなどの壁材を下地に固定します。
防音処理や区画処理が必要な場合は、壁のプラスターボードをの後に
天井下地組をします。
木造の場合は下地にビスなどで壁材を固定しますが、ビルなどのコンクリート構造の場合は下地を組み立てずに専用の接着剤を使用して固定していくやり方もあります。
またLGSと呼ばれる軽量鉄骨を下地とする方法もあり、テナントビルのリフォームなどにも良く使われています。
天井の造作工事
壁の下地組の後に、木造の場合は天井の下地となる野縁(のぶち)を組み立てます。
ここでも、内部に隠蔽する区分の空調設備や電気設備の配線や配管工事はこの段階で、処理します。
その後、壁のプラスターボードを貼り終えた後に
天井のプラスターボードなどを野縁に固定して天井を造ります。
照明やスクリーンなどを天井から吊るす場合には、前もって、インサートボルトを用意するか、取付用の下地材を設置しておく必要があります。
この下地材は、金属製のものや合板など、不燃等の仕様制限、使用用途、重量などに
十分考慮する必要があります。
床の内部造作工事
在来の木造住宅では、まずパーティクルボードなど厚みのある板材で下地の床を造り、その上に合板を張っていきます。壁や天井と同じく、板材を張る前に設備機器や配線、配管などを固定してからの作業となります。
RC造やS造のコンクリート床の場合は、木下地を組まずに、置き床工法、アジャストフロアー後方、などが一般的で、安価な工法になっています。その上から
床暖用のパネルを設置したり、フローリングを施工したり、という手順となります。
その他の内部造作工事
壁や天井の工事以外にも、必要があればさまざまな造作工事を同時に行います。
テナントビルなどの店舗であれば、造り付けのバーカウンターやテーブル、飾り棚や食器棚なども造作工事で設置してもらうことが多く、店舗内の全体的な雰囲気や動線を考えて希望の造作を依頼しましょう。
造作工事とは、建物の主要な部分(柱や梁、屋根など)以外の部分を施工する大工工事のことです。機能性や目に触れる装飾要素を含むことから、内装大工と呼んぶ地域もあるようです。ただし、一般的な大工と明確な境界線があるわけではなく、住宅建築等で分業をして建てる場合に、天井や窓枠といった部分を担う人を造作大工と呼んで区別することがあります。
また熟練の大工が持ち合わせる技術を集約して、床の間や欄間などを専門に手掛けるケースがあり、こうした人を造作大工と呼ぶこともあります。
そして新建材等が多く用いられる現代では、建物の枠組みが出来上がった後に、木工専門の職人が入って内部を美麗に仕上げてゆくケースがあり、このような仕事も造作大工がもっとも適しているということになります。
特に昨今増加傾向にある木造建築ではない住宅等においては、内側で木を使うことで空間を演出する重要な役割を担います。とはいえ、建物内部に取って付けたような施工では成り立ちません。状況に応じて設計段階から知識を提供したり、枠組みを作る段階で造作を組み込んで並行して作業を進めるなど、臨機応変に動かなければよい仕事はできません。
また造作大工の仕事は住宅建築だけでありません。例えば鉄筋コンクリート構造なのに、店内は木をベースに落ち着いた雰囲気。そんな店舗をご覧になったこともあるかと思いますが、木製のカウンターや棚なども造作大工が請け負っているケースも少なくありません。
魅力
一般の住宅建築の中でも、施工主さんが目に見えやすい仕事が造作工事です。それだけに良い仕事には良い反応が得られるため、成果をより感じることができる仕事です。
また工業品でない木材は、木目や節の出方が全て異なるため、材料を最大限に生かすことも腕の見せどころ。つまり経験やセンスを生かすことができ、自身の作品が後々まで人目に触れるという点もやりがいになるでしょう。
木の魅力は本当に奥が深いです。ひとつの造作に使用する材料を選ぶ段階から、完成形をイメージして吟味します。硬度や色目などを考慮しながら選定し、実際の材木を見て適材適所を判断する事が必要となります。
現在では、大工さんも細分化され、木造住宅の木造大工、マンション、店舗などの
内部造作工事担当の内装造作大工、マンション専門の、マンション大工、など
様々な専門の大工さんがおりますが、いずれも、長い年季と、経験が必要な職種です。