TECHNICAL JOURNAL

DXFでもらった図面が、Jw_cadで真っ白・小さすぎる|「図面範囲を読取る」と縮尺の直し方

「設計事務所からDXFで図面をもらったんですが、Jw_cadで開くと画面が真っ白なんです」「開けたけれど、図面が点みたいに小さくて、寸法を測ると数字がおかしい」

AutoCADなど別のCADで描かれた図面を受け取ったときに、よく聞く困りごとです。原因の多くは、DXFには「縮尺」の情報が入っていないことにあります。Jw_cadの設定を1か所変えてから開き直すだけで、たいていは解決します。

この記事では、DXFの図面がうまく表示されないときの確認の順番と、縮尺の直し方、それでも開けないときの対処をまとめます。

DXFには「縮尺」が入っていません

Jw_cadの図面(JWW)は、用紙サイズと縮尺(1/50・1/100など)を持っています。一方、DXFは線や文字の座標だけを持つ形式で、図面の縮尺という設定がありません。AutoCADで印刷するときに決めた尺度や、レイアウト(ペーパー空間)の尺度も、Jw_cadには伝わりません。

そのため、Jw_cadのいまの用紙サイズと縮尺のままDXFを読み込むと、次のようなことが起きます。

まず「読み込めているか」を確かめる

真っ白なときは、読み込めていないのか、読み込めているのに見えていないのかを最初に切り分けます。

「図面範囲を読取る」にチェックして開き直す

いちばん効くのがこの設定です。

  1. 「設定」→「基本設定」を開き、「DXF・SXF・JWC」タブを選ぶ
  2. 「DXF読込み」の欄にある「図面範囲を読取る」にチェックを入れて「OK」
  3. 新規の図面にしてから、「ファイル」メニューからDXFを開き直す

チェックを入れておくと、DXFの中に書かれている図面の範囲を読み取り、いまの用紙サイズに収まるように縮尺を自動で決めて読み込んでくれます。まずは図面全体が画面に出てくるはずです。

自動で決まる縮尺は「用紙に収まる縮尺」なので、1/37のような半端な縮尺になることがあります。表示はされても、そのまま作図を続けるのはおすすめしません。次の手順で、きりのよい縮尺に直しておきます。
図面を表示したパソコンと紙図面、三角スケールを並べたイメージ
CAD図面と縮尺を照合するイメージ(AI生成・実際のJw_cad画面や測定結果ではありません)

縮尺を直して、寸法を1か所測る

図面が見えたら、「設定」→「縮尺・読取」で、本来の縮尺(1/50・1/100など)に変えます。このとき見ておきたいのが次の3点です。

縮尺を直したら、通り芯の間や部屋の幅など、図面に書いてある寸法を1か所だけ「測定」してみます。測った長さと寸法の数字が合えば、図面は正しい大きさで読み込めています。

もしちょうど1000倍・1/1000ずれているなら、元の図面がmmではなくm(メートル)単位で描かれている可能性があります。この場合は、送ってくれた相手に単位を確かめるのが確実です。

それでも開けないとき

線数が0のまま、または「このファイル形式には対応していません」と出る場合は、ファイルそのものに原因があることがあります。

よくある原因対処
ファイル名に「.」(ピリオド)が入っている「平面図_1.5階.dxf」などは、ピリオドを含まない名前に変える
新しい形式のDXFで書き出されている相手にR12などの古い形式で書き出してもらう(変換ソフトで下位の形式に直す方法もある)
バイナリ形式のDXFASCII(テキスト)形式で書き出してもらう
ブロック(部品)が何重にも入れ子になっている相手のCADでブロックを分解してから書き出してもらう
文字が化ける海外製のCADやMacで作ったDXFは、文字コードの違いで化けることがある。あわせてPDFももらっておくと、正しい文字を確かめられる

私達の現場から

私達の現場でも、設計事務所や施工会社からDXF・DWGで図面を受け取り、Jw_cadで家具・建具の図面を描くことが日常的にあります。受け取った図面は、作図を始める前に必ず寸法を2〜3か所測ってから使うようにしています。

以前、縮尺が半端なまま描き始めてしまい、あとから描いた部分だけ文字の大きさがそろわなくなったことがありました。それ以来、DXFを開いたら「縮尺を直す→寸法を測る→JWWで保存する」までを1セットにしています。図面と一緒にPDFも送ってもらうと、文字化けや抜けている線に気づきやすくなります。

DXF・DWGからの図面の変換やトレース、建築図面の作成についてもお気軽にご相談ください。

まとめ

参考リンク


ブログ一覧へ